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紺屋そめかひ

紺屋そめかひ...とは

紺屋そめかひ

無農薬有機栽培にこだわり、自ら藍を育て、藍染の魅力を探求し続ける工房主の辻岡 快さんが営む染物店です。

約5年前に家族で竹田市へ移住。国指定登録有形文化財である元酒蔵をそのまま工房として使い「日々の暮らしの中で身近に置いて使ってもらえるような藍染とは何か」を想像しながら商品制作を行っています。

たけた有機藍

アカハナコジョウコ

藍染の染液を染められる状態にすることを「藍を建てる」と言います。

毎年土作りから始め、3月に苗を作ります。有機肥料を施し農薬は使わず丹念に除草をしながら育ててゆきます。6月末に一番刈り、8月末に二番刈りを行い11月までには乾燥させた藍葉を発酵させてすくも(すくも)を作ります。また11月には種も取り来年春に備えます。
藍の種類は秋に赤い花を咲かせる「アカハナコジョウコ」です。
完成したすくもは翌年の初めに灰汁・貝灰・日本酒・ふすまなどを使ってさらに発酵を促します。そうして出来た藍の染液で布を染め重ねてそめかひの製品は生まれます。

藍染の工程

水の郷百選にも認定された竹田市の水質が藍染めとの相性も良く、染めた布の発色が美しく仕上がるような気がしていると語る辻岡さん。代々この竹田の地で藍と藍染めが続いてゆくことを願い「たけた有機藍」と名付けられました。

体にやさしい天然染料

藍染め

藍は古くから漢方薬としても使われており、口にしたとしても大丈夫。肌に優しく害が無いため辻岡さんは素手のまま染め上げます。

染色

藍染めは生きた菌との仕事。管理が難しく、良い色を出したり永く生かすことは非常に難しい事ですが、生地の強度を高め、殺菌作用に優れている事から、日常的に使う意味のある染料として、昔から日本人のすぐそばで生きてきた事も納得です。色が褪せた時には染め直しをして生地を生き返らせる。そしてより永く使っていただく、そんなサイクルを描くことも紺屋そめかひの目指す所です。

天然の色が醸し出す型染めの世界

藍染め作業

藍染の他にも植物を使った染めや、天然の顔料を用いた型染めタペストリー、ポストカードなども広く手がけています。

普段の暮らしの中にあって、ずっとそばに置いてもらいたい。その思いを胸に作られた染めの商品の数々をご紹介します。

藍染の手ぬぐい