「吉野鶏めし」は、大分市南部の吉野地区に伝わる家庭料理で、猟師が来客をもてなすために、鳥の肉を使って作っていたものが起源とされ、親戚が集まる際やおもてなしの席には欠かすことのできない郷土の味として広まりました。
鶏肉とゴボウを酒、醤油、砂糖で味を整えながら煮込み、ご飯と混ぜ合わせた炊き込みご飯は、おにぎりとして振る舞われることが多い郷土料理です。
300余年親しまれた「吉野鶏めし」ですが、年々、家庭で作る機会がなくなり、幻の味になりつつありました。
そこで、地元の婦人会が吉野鶏めし保存会を結成し、後世に地元の食文化を伝えようと立ち上がりました。保存会のメンバーは幅広い年齢層で、地元の方が中心となり活動しています。
大分県が推奨する一村一品運動のメニューとして取り上げ、全国で実演販売を行った結果、全国区まで知名度を得ることに成功し、今も活動を続けています。
また、グルメ漫画『美味しんぼ』71巻で紹介されたことで注目され、人気の火付け役となりました。
具材は地元産のゴボウと国産の鶏肉にこだわり、地元のユワキヤ醤油で炊きあげた地元愛溢れた鶏めし。レシピ投稿サイトに多く掲載されているのを見かけますが、実はご家庭でかんたんに作れる調理セットがあるんです!